【自民党】葉梨法相の辞職、地元の選挙に影響は？　ポスターはがし始めた県議も　はんこ発言が報道された直後から選挙戦への影響を懸念

擬古牛φ ★

★葉梨法相の辞職、地元の選挙に影響は？　ポスターはがし始めた県議も

福田祥史、藤田大道2022年11月12日 8時15分

　死刑執行を命じる法相を「地味な役職」などと発言した葉梨康弘法相（63）=衆院茨城3区、自民党=が11日、
発言の責任を問われ、大臣の職を辞した。地元の首長や有権者からは「残念」「当然」という声が上がり、
12月に県議選を控える自民の県議らは選挙戦への余波を心配した。

　葉梨氏は9日夜、自民党議員のパーティーでのあいさつで、「法務大臣というのは、朝、死刑のはんこを押して、
それで、昼のニュースのトップになるのはそういう時だけという地味な役職」などと発言した。

　葉梨氏の地元の取手市。義父の故・信行氏時代からの支持者だという、
同市の80代女性は「大臣になって地元として誇りに思っていたので、残念のひと言。
人間は間違いもするものなので、今回の失敗を教訓に頑張ってほしいし、
まだ若いのでまたチャンスをあげてほしい」と気遣った。

　一方、「辞任は当然」という声も。同市内の高齢男性は「死刑をネタに受け狙いのような発言をするのは間違っている。
言ってはいけないことだ。日頃思っていることが口を突いて出たのでは」と批判した。

　地元自治体の首長の一人は「これから活躍してほしかった。残念としか言いようがない」という。
「岸田首相と同じ派閥で近いこともあり、法相という立場だけでなく、
農業関係などでも地元と中央をつないでくれると期待していた」と話す一方、
今回の発言について、「政治家として言葉は慎重に選ばないといけない」と指摘した。

　別の首長も「地元選出の大臣として期待していただけに、残念」としながら、
「大臣として自覚を持った発言をしてほしかった」と苦言を呈した。

●ポスターの葉梨氏の部分に、別の議員の写真

　「（県議選に）影響がないとは言えないと思う」

　11日午後、3区内の牛久市選挙区選出で、自民の山岡恒夫県議（72）が取材に応じ、困惑した様子で語った。
葉梨氏について、「発言には責任を持たなければいけないので、辞任はやむを得ないと思う」との見解を示した。

　山岡氏は、牛久市選挙区選出で自民の沼田和利県議（46）、葉梨氏と自分の写真を並べた3連ポスターを作った。
牛久市内に100枚ほど掲示しているが、今回の騒動による県議選への影響を懸念。
ポスターの葉梨氏の部分に、別の国会議員の写真を上から重ねて貼ることを検討している。

　3区内の他の若手県議も、発言が報道された直後から選挙戦への影響を懸念し、
葉梨氏が写ったポスターをはがし始めたという。

　一方、自民党県連の西條昌良幹事長（67）は、県議選への影響について
「県内でも温度差があるのではないか」と推測した。
地方議員の選挙は候補者と有権者の直接のつながりが重視されるとし、
「（無党派層が多いとされる）都市部では多少影響があるかもしれないが、郡部ではさほどないのでは」と述べた。

　葉梨氏は東大法学部卒業後、警察庁に進んだ。信行氏の秘書を経て、2003年に初当選し、当選6回。
岸田派に所属し、8月の内閣改造で初入閣した。（福田祥史、藤田大道）

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【自民党】 葉梨法相の辞職、地元の選挙に影響は？ ポスターはがし始めた県議も はんこ発言が報道された直後から選挙戦への影響を懸念

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