【政治】細田博之衆院議長「100万円しかない」発言　参院選へ火種　野党一斉に反発で再炎上の可能性も　自民党関係者からは発言の影響を不安視する声

擬古牛φ ★

★細田衆院議長「100万円しかない」発言　参院選へ火種　野党一斉に反発で再炎上の可能性も

[ 2022年5月16日 05:30 ]

　細田博之衆院議長が10日に議員定数増を主張する中で「歳費は100万円しかない」と発言し炎上してから
初の週末、多くの議員が地元に入った。参院選に臨む各陣営は既に選挙モードで票の掘り起こしに奔走したが、
自民党関係者からは発言の影響を不安視する声が上がっている。

　激戦区で公認を得たある自民陣営は街頭演説に力を入れる日々。しかし、発言の余波が頭をかすめピリピリした様子だ。
「野党が批判し続けて再炎上も考えられる。議員が地元入りした際に不満をぶつけられる可能性があり、
対策を考えておかなければ…」。“鎮火”には至っていないとして気を引き締めた。

　細田発言を受け、日本維新の会代表の松井一郎大阪市長が「世の中の感覚とずれまくっている」と批判するなど野党は一斉に反発。
「月100万円」がツイッターのトレンド入りした12日夜、細田氏は各党代表者らと懇談した際、
「お騒がせする発言は控える」として反省の弁を述べた。
永田町では「自民党による火消しの演出」（同党関係者）と受け止められた。
細田氏は14日に地元松江市で開かれた党会合では定数増の持論を封印した。

　安倍、岸田、二階の各派は16日以降、相次ぎパーティーを開催。
参院選の軍資金を確保し、本格的な戦闘態勢に入るが、発言の火種がくすぶる。
政府関係者は「この手の発言は一番世論を敵に回す。
ましてや、コロナ禍の厳しい情勢下でガソリン高騰に続く値上げラッシュだ。
余計なことを言ってくれた」と恨み節。
「内閣支持率は堅調に推移してきたが、転げ落ちるきっかけになりかねない」とため息をついた。

　こうした中、自民党国対関係者は「100万円といえば、文書通信交通滞在費。寝た子を起こしかねない」と気をもむ。
昨年10月31日投開票の衆院選で、新人議員らに在職1日で10月分100万円が満額支給され大問題に。
日割り支給や「調査研究広報滞在費」への名称変更を先行させる改正法が4月に成立したが、
使途公開と未使用分の国庫返納が宿題として残ったままだ。

　同関係者は「国会会期末は6月15日だが、党内には消極論もある。
着地できなければ、細田発言も飛び火し、“議員は何をやっているんだ”と
参院選前に火の手が拡大するかもしれない」と警戒感を示した。

　▽「100万円しかない」発言　細田氏が10日に都内で開かれた自民党議員のパーティーで
「いくら歳費をもらっていると思いますか。議長になっても毎月100万円しかない。
上場会社の社長は必ず1億円もらうんですよ」と言及。
「1人当たり月給で100万円未満であるような手取りの議員を多少増やしても罰は当たらない」と議員の定数増を主張した。

スポニチ　https://www.sponichi.co.jp/society/news/2022/05/16/kiji/20220516s00042000164000c.html

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