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【教育行政】 理不尽な校則を前に「私たちの声を聞いて」高校生ら文科省に意見書 もの言わぬ大人にならないために

1 :擬古牛φ ★:2022/03/31(木) 09:05:58.59 ID:???
★理不尽な校則を前に「私たちの声を聞いて」高校生ら文科省に意見書 もの言わぬ大人にならないために

2022年3月28日 12時00分

 「理不尽な校則や制服制度が多い。私たちの意見を聞いてください」。1月7日、文部科学省の記者会見室。
一般社団法人「Voice Up Japan」の高校生メンバーで、1年の日下部美雪さん(16)=東京都、
沢田初音さん(16)=長野県、3年の奈良岡千夏さん(18)=札幌市=の3人が記者会見に臨んだ。

 学校生活を送るために児童生徒が守るべきだとされる校則だが、
「自分たちが過ごす学校のルールを大人が一方的に決めるのではなく、自分たちの意見を反映させたい」。
生徒同士、あるいは教員と生徒が活発に意見交換できる場などを求めて声を上げた。
 学校運営にどう児童生徒が関わっていくか。識者は「学校内民主主義」の実現を訴える。
目の前の理不尽と思われる事柄に対し「おかしい」と言い、その声が学校の仕組みに反映される
経験を積み重ねなければ、将来、社会に出ても、もの言わぬ大人になってしまうとの危機感からだ。
 東京都板橋区の板橋第五中学校では先月、生徒が議論して決めたスマートフォンを持ち込むためのルールを導入。
現場の学校では、さまざまな変化が生まれている。

◆理不尽な校則、根拠は「伝統だから」

 「Voice Up Japan」の高校生メンバー、日下部さんは、
中学時代にベトナム・ホーチミンのインターナショナルスクールへ通っていた。
 校則らしい校則はなく、自由に過ごした。「ありのままの自分を出せていたように思います」。
帰国後、高校に進んだ時、教師から「髪を染めていると、大学の推薦入試に影響する」と繰り返し注意された。
「すごく不合理だと疑問を持ちました」
 沢田さんが学んだ中学校は、地域で長い歴史を持つ「伝統校」。
前髪が眉毛より下に出てはならず、髪形も編み込みや、いわゆる「お団子」は禁止という校則があった。
 教師に理由を尋ねても、「伝統だから」「中学生らしい生活をするため」といった漠然とした答えが返ってくるだけだった。

◆「当たり前」は本当なのか

 奈良岡さんが通った公立高校は制服がなく、校則の規制も比較的緩いという。
ただ、「華美な服装をしない」との規定は気になった。何をもって華美とするのか、誰が判断するのか。
「常識を私たちに押し付けていないか」と疑問を抱いた。
 今まで「当たり前」とされてきたことは、本当に当たり前なのだろうか。
「校則とは、学校で勉強するために最低限必要なルールのはず。なぜ、こんなことまで縛ろうとするのだろう」
 3人は釈然としない思いを抱えて過ごすうちに、ジェンダー平等の実現を目的に活動する
「Voice Up Japan」の存在を、会員制交流サイト(SNS)を通じて知る。
昨年5月に「高校生支部」を結成し、活動を始めた。
学業との関係などで出入りがあり、現在は全国に散らばる7人が主にオンラインで連絡を取り合う。
 身近な校則や制服は、高校生にとって最も身近な問題の1つ。
なるべく幅広い意見を集めようと、昨年6月にインターネットを通じアンケートを実施し、311人から回答を得た。

◆声を上げたら「校則守るのは当然」と批判も

 その内容を意見書としてまとめ、記者会見に先立って文科省に提出。
生徒が個性を発揮できるよう、校則について生徒同士や生徒と教員が活発に意見交換できる場を設置し、
校則改正のプロセスを明文化するといった提案が柱だった。
 児童生徒の多様な自己表現を圧迫しているとの批判も根強い制服については、生徒の性自認や自己表現を尊重できるよう求めた。
 理解ある大人ばかりではなかった。「校則に生徒が従うのは当たり前」
「大学に進んでから、社会に出てからにすればいい」という声も耳に入った。
奈良岡さんの高校には、文科省での記者会見後、「社会のルールを守るのは当然だ」などと批判が書かれた手紙が送られてきたという。
 3人ともそうした声には口をそろえて反論した。
 「目の前にある理不尽に声を上げない人間が、大人になってから先も声を上げることができるのか」。
校則の改善を求める活動は、民主主義の実践だった。(続く)

東京新聞 https://www.tokyo-np.co.jp/article/168219

続きは>>2-4

2 :擬古牛φ ★:2022/03/31(木) 09:06:31.33 ID:???
>>1の続き

◆文科省、児童生徒の意見反映する校則に理解

 文科省の担当者は、校則について「作りっぱなしではいけない。子どもの成長につながる内容にする必要がある」と指摘。
「自分たちで決めたルールならば守る」と、児童生徒の意見を取り入れた校則の「アップデート」にも理解を示す。
だが、学校の現場では、一度決めた校則を変えることへの抵抗感が強いという。

 3人も、同省への働き掛けで一定の手応えは感じたが、すぐに成果へ結び付くとは思っていない。日下部さんは言う。
「校則は学校に根付いた、いわば日本の『文化』。でも、前に進まないと変えられない」(小松田健一)

◆スマホもOK 生徒と校則見直す中学校も

 東京都板橋区の板橋第五中学校は、校則から髪形や服装などの細かい規定を廃止し、
生徒が教員と話し合って決める取り組みを進めている。
2月には生徒が議論して決めたスマートフォンを持ち込むためのルールを導入。新年度は校則の見直しを議論する予定だ。
 「頭髪の色は生まれつきの色を故意に変えない。
脱色、染色、パーマ、奇抜なヘアスタイル、整髪料、ムース類は認めない」
「白ソックス(ワンポイント可・ライン不可) ルーズソックスやくるぶしの見えるソックスは不可」ー。
 いかにも細かい校則を改めたのは2020年度。代わりに「学校生活に適しているもの」といった大まかな規定にした。
主導した太田繁伸校長(60)は「今は茶髪の生徒もいる」と話す。

◆厳しい校則は「教員のため」

 見直しのきっかけは18年度に生徒から出た要望。当時の校則によれば、男子は寒い時にセーターを着られるものの、学ラン着用も必須。
「学ランも着ると暑い。学ランの代わりにセーターを着られるようにしてほしい」との声が上がっていた。
 太田校長は生徒に話し合ってもらい、19年度には校則に提案を取り入れた。
その後も生徒や保護者から疑問が出るたび、生徒らにアンケートを取って校則見直しを続けてきた。
 太田校長は「厳しい校則は教員が生徒を指導しやすくするため。多様性の観点から公平ではない。必要最小限でいい」と話す。

◆「自分たち学校のルール決めた」達成感

 スマートフォン持ち込みは、生徒の要望をきっかけに生徒会役員や学級委員14人による
プロジェクトチーム(PT)が昨年12月から今年1月に5回にわたり議論。
「保護者らとの連絡のみに使う」「昼休み以外はロッカーに入れる」ーなどの素案を全校生徒や教員、
保護者に示し、ほぼ素案通り決定。これまでに3人が持ち込みを申請した。
 PTメンバーで3年の小八重 一颯さん(15)は「学校のルールを自分たちで話し合い、決められて達成感があった」と話す。
 太田校長は「生徒が『自分たちで変えられる』という感覚を持ってきたようだ。
課題を見つけ、解決の手だてを考えて実践する主体性がないと、社会で生き残れない」と語った。

◆室橋祐貴さん「社会は変えられる」

 「学校は子どもにとって社会そのもの。学校を変える経験で『社会は変えられる』という感覚を身に付けられる。
それなしに政治参加は進まない」
 若者の意見を政治に反映させる政策提言などを行う一般社団法人「日本若者協議会」代表理事の室橋祐貴さん(33)は、
児童生徒が「一人の人間」として尊重され、校則改正など学校運営に関わる「学校内民主主義」の実現を提案する。
 こうした仕組みは、フランスやドイツ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国などで導入され、
法制化されていると指摘する。中でもフランスでは、日本の中央教育審議会(中教審)に当たる組織に高校生枠があるという。

◆「大人に言っても意味がない」マイナスの学習体験

 だが日本国内の現状は懸け離れている。
校則を決める権限は校長にあり、2020年11月に同協議会が児童生徒らに学校の運営状況を尋ねた
アンケートでは「児童生徒が声を上げて学校が変わると思うか」との質問に、
回答者779人のうち約7割が「そう思わない」と答えていた。
 室橋さんは「学校を変えようと多くの子どもが声を上げていたが、結局、変わらず、声を上げても無駄だと学んでしまっている。
マイナスの学習体験になっている」と話す。自由記述欄には「大人に言っても意味がない」という記述もあった。
社会参加意欲の減退につながっているとみる。(続く)

3 :擬古牛φ ★:2022/03/31(木) 09:06:54.96 ID:???
>>2の続き

◆理不尽なルール、変えるのが当然

 「子どもの時に不合理に耐えることを学び、大人になってから変えればよい」との意見も寄せられるが、
室橋さんは「ナンセンス」と切り捨てる。
 「小さい頃から『理不尽なルールは変えるのが当然』と学ばなければ、
大人になっても理不尽なルールを変えようとしなくなる。
それがジェンダー問題をはじめ、さまざまな社会課題が解決しないまま、たまっている根底にある」と訴える。(加藤益丈)

以上

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