2ちゃんねる ■掲示板に戻る■ 全部 1- 最新50    

■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

【経済】 日本人は国際的に低い給料の本質をわかってない アベノミクスにより世界5位から30位に転落した アベノミクスの本質は労働者を貧しくして株価上昇

1 :擬古牛φ ★:2021/10/03(日) 14:20:45.25 ID:???
★日本人は国際的に低い給料の本質をわかってない アベノミクスにより世界5位から30位に転落した

野口 悠紀雄 : 一橋大学名誉教授

2021/10/03 8:00

日本の賃金は、OECDの中で最下位グループにある。アメリカの約半分で、韓国より低い。
同様の傾向がビッグマック指数でも見られる。
ところが、アベノミクス以前、日本の賃金は世界第5位だった。
その後、日本で技術革新が進まず、実質賃金が上がらなかった。
そして円安になったために、現在のような事態になったのだ。
円安で賃金の購買力を低下させ、それによって株価を引き上げたことが、アベノミクスの本質だ。
昨今の経済現象を鮮やかに斬り、矛盾を指摘し、人々が信じて疑わない「通説」を粉砕する──。野口悠紀雄氏による連載第53回。

●日本の賃金はアメリカの約半分で、韓国より低い

OECDが加盟諸国の年間平均賃金額のデータを公表している。
2020年について実際のデータを見ると、つぎのとおりだ。
日本は3万8515ドルだ。他方でアメリカは6万9391ドル。したがって、日本の賃金はアメリカの55.5%でしかない。
ヨーロッパ諸国を見ると、ドイツが5万3745ドル、フランスが4万5581ドル、イギリスが4万7147ドルだ。
韓国の賃金は4万1960ドルであり、日本の値はこれよりも低い。
2020年において日本より賃金が低い国は、旧社会主義国と、ギリシャ、イタリア、スペイン、メキシコ、チリぐらいしかない。
日本は、賃金水準で、いまやOECDの中で最下位グループに入っていることがわかる。

だから、日本人は、日本で得た賃金を外国で使っても、あまり大したものが買えない。
こうした状況に対処しようと思えば、アメリカや英独仏、あるいは韓国などに出稼ぎに行き、日本より高い賃金を得ることだ。
日本人が老後生活を送るためには、海外出稼ぎを真剣に考えなければならない時代になってきた。

「ビッグマック指数」というものが算出されている。
これは、イギリスのエコノミスト誌が公表しているデータで、各国のビッグマックの価格を比較したものだ。

2021年のデータを見ると、つぎのとおりだ。
日本のビックマックは390円で、これを為替レートで換算すると3.55ドルになる。
他方で、アメリカのビックマックは5.65ドルである。したがって、日本のビックマックはその62.8%ということになる。
上で見たように、OECDの数字では、日本の賃金はアメリカの賃金の55.5%だった。
ビッグマックの価格の違いも、賃金格差のデータとほぼ同じだ。
またユーロ圏のビックマックはドルに換算して5.02ドル、イギリスのビックマックが4.5ドルである。これも、賃金格差とほぼ同じ傾向だ。
さらに、韓国のビックマックは4.0ドルであり、これは日本の3.5ドルより高い値になっている。これも賃金の場合と同じだ。

●ビッグマックの価格は日本が最低

ビッグマック価格が日本より低い国は少ない。これも賃金の場合と同じだ。
このように、賃金で見てもビックマック価格で見ても、日本と外国の格差は同じような傾向になっている。
これは、ビッグマック指数がある時点での賃金の国際比較をするのに使えることを意味する。
これは、別に不思議なことではないし、偶然でもない。
ビッグマックの価格と賃金の比率がどこの国でも大体同じような値であれば、賃
金における日本と外国の比率と、ビックマック価格における比率は、ほぼ同じようなものになるはずだからだ。

もう少し詳しく言うと、つぎのとおりだ。
OECDの数字は、2020年を基準とした実質賃金を、2020年を基準とした購買力平価でドル表示したものだ。
したがって、物価の変動を除去した実質賃金であり、また為替レート変動の影響を除去したものになっている。
どちらも2020年を基準としているので、2020年については、名目賃金を実際の為替レートで換算した額に等しくなっている。
(続く)
東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/458676

続きは>>2-5

総レス数 22
13 KB
新着レスの表示

掲示板に戻る 全部 前100 次100 最新50
read.cgi ver.24052200