【日米首脳会談】菅首相、バイデン大統領と温度差　五輪開催へ明確な「お墨付き」なし　東京五輪にバイデン氏が出席するかどうかも態度保留のまま

擬古牛φ ★

★菅首相、バイデン大統領と温度差　五輪開催へ明確な「お墨付き」なし

[ 2021年4月18日 05:30 ]

　菅義偉首相は16日午後（日本時間17日午前）、バイデン米大統領とホワイトハウスで初めて対面で会談した。
バイデン氏にとって対面による外国首脳との会談は初めて。今夏の東京五輪・パラリンピックなどが議題に上がった。
会談後に発表された共同声明で「バイデン大統領は開催に向けた菅首相の努力を支持する」と記されたものの、
開催自体を支持する発言を得ることはできなかった。

　新型コロナ禍でオンラインでの対話を重ねてきた両首脳は、ホワイトハウスで初めて対面。
バイデン氏が「ようこそ。私にとって初めて会う首脳だ」と歓迎のあいさつをして胸の前で拳を握るしぐさを見せると、首相も同じポーズで応えた。

　会談は全体で約2時間半。首相は通常、不織布マスクを使用するが、会談時は、より感染予防効果が高い医療用とみられるマスクを着用。
バイデン氏ら米側出席者は二重にマスクを着ける念の入れようだった。

　感染防止対策として屋外で開かれた共同記者会見では互いを「ヨシ」「ジョー」とファーストネームで呼んで親密さを演出。
首相は終始緊張した面持ちで「ジョーとさらに協力を深めていくことを楽しみにしている」と述べた。
だが東京五輪に向けて全面協力を発信する場にはならなかった。
首相は「（会談で）世界の団結の象徴として実現する決意を伝えた。支持を表明していただいた」と胸を張った。
一方、隣に立ったバイデン氏が自ら五輪に触れることはなく会談でどう発言したかも明かされなかった。
共同声明で「大会を開催するための首相の努力を支持する」と明記されたものの、こちらにも開催自体を支持する明確な表現はなかった。

　会見では海外メディアの記者から「公衆衛生の観点から開催を推進するのは無責任ではないか」と厳しい質問が飛んだ。
しかし、首相は“スルー”して次の記者を指名。バイデン氏も無反応だった。
別の質問で「米側は選手団の派遣を確約したか」と聞かれた際も、首相は「バイデン氏から支持をいただいた」とかみ合わない答えに終始。
これまで「コロナに打ち勝った証」と位置づけてきた五輪を「世界の団結の象徴」と表現したことについては「特別な理由はない」とした。

　東京五輪にバイデン氏が出席するかどうかも態度保留のまま。
開催まで100日を切る中、バイデン氏から明確な「お墨付き」を得たかった首相だが、期待通りにはいかなかった。

スポニチ　https://www.sponichi.co.jp/society/news/2021/04/18/kiji/20210418s00042000170000c.html

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【日米首脳会談】菅首相、バイデン大統領と温度差　五輪開催へ明確な「お墨付き」なし　東京五輪にバイデン氏が出席するかどうかも態度保留のまま