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【ネトウヨ拡散装置】 日本でもネット世論操作は行われていた 日本のネットを埋め尽くす「拡散装置」が誘導する日本の右傾化の構図

1 :擬古牛φ ★:2018/06/20(水) 13:00:01.41 ID:???
★日本のネットを埋め尽くす「拡散装置」が誘導する日本の右傾化の構図
●ツイッターの拡散装置

 2017年12月にドイツのエアランゲン=ニュルンベルク大学のファビアン・シェーファー博士が、
『Japan’s 2014 General Election: Political Bots, Right-Wing Internet Activism, and Prime Minister Shinz?
Abe’s Hidden Nationalist Agenda』(※参照)と題する論文を公開した。

(編集部注:同論文については、本稿執筆者の一田和樹氏が本年3月に
『THE ZERO ONE』に寄稿した記事や6月に『FACTA』に寄稿した記事でも詳しいのでぜひ御覧ください)

 2014年の衆議院選期間中におけるツイートの統計分析を行った結果である。
この論文によれば2014年の衆議院選期間中の政治に関するツイートの83.2%がコピー
(そのままのコピーではない類似ツイート含む)であり、「ナショナリズム」という隠れたキーワードがあったと分析している。
逆に言うとオリジナルの発言は、たったの16.8%に過ぎなかったことになる。

 分析の対象になったのは2014年12月8日から30日の間の政治に関係するツイートで
全体が54万2584件、コピーが45万1530件、オリジナルが9万1054件だった。
シェーファー博士はネットにあふれたコピーの裏にはボット(プログラムで自動的に運用されているアカウント)があったとしている。

 アメリカ大統領選やヨーロッパ各地の選挙を見るまでもなく、
世界中にネット世論操作のためのボットやトロール(人手によるアカウント)があふれている。
ヨーロッパやアメリカでは、危機感を持ってこの事態に対処しようとしており、そのため調査や分析結果が発表されている。
それに比べると日本ではこの分野の研究発表が極端に少ない。

 ネットを政治の道具にしていけないわけではない。
2013年にネットでの選挙広報活動が解禁され、自民党が政権を奪還した際に、ネットでの選挙民の動向のデータを収集し、
緻密に分析して活動に生かしていたことはよく知られている。資料を元にその当時の体制を整理すると図1のようになる。

※図1 2013年自民党T2の体制
https://hbol.jp/168643/2018-06-19_180933

 自民党に限らず他の政党でもネットへの対応はしているだろう。
当然、次の段階として分析するだけでなくネット世論操作を仕掛けている。
クラウドワークスというサイトで特定の民族、特定の政治団体を攻撃したり、
自民党の政策を支持したりする書き込み要員の募集が繰り返し行われていたことから、その可能性が垣間見える。

 なお現在は、「図2 クラウドワークスに掲載された政治系記事作成募集掲載中止の告知」のようにあまりに話題になったため掲載を控えている。

※図2 クライドワークスに掲載された記事作成案件の掲載中断に関しまして
https://hbol.jp/168643/2018-06-19_180933

 昨年発表されたシェーファー博士の論文はこうした疑問を統計的に明らかにしたものだった。
やはり日本でもネット世論操作は行われていた。

 以前、この論文を記事にした際、左翼でもボットを使っているとか、アフィリエイトや商業目的で使っているものもあるといったご指摘をいただいた。
それらのご指摘はもっともである。ただしだからといって、右寄りのボットが多数活動している事実がなくなるわけではない。

 本記事は現在日本に広がっている右傾化とネット世論操作を中心に、現在進めている分析作業も合わせてご紹介する。
(続く)
ハーバービジネスオンライン https://hbol.jp/168643

続きは>>2-4

2 :擬古牛φ ★:2018/06/20(水) 13:00:37.23 ID:???
>>1の続き

●拡散装置はどこにでも存在する、特にネトウヨ拡散装置は

 2017年の段階では、ツイッター全体の5%から15%がボットという記事や約3億の月間アクティブアカウントに対し
4,800万アカウントがボットという報告もある。これらはボットなので、トロールと呼ばれる人手による拡散アカウントを加えると、
さらに全体に閉める拡散用アカウントの比率は上がる。
ここではボットとトロールの両方を合わせた拡散用アカウントを拡散装置(amplifier)と呼ぶことにする。

 電子メールにおけるスパムの割合は計算方法や測定時期によって変動するが、
少なくとも15%、多いものでは70%という推計値もある。ツイッターでもスパムメールなみに拡散装置が稼働していてもおかしくない。

 試しにいわゆる体制側=自民党議員、右寄りの発言の多い文化人のフォロワーでよくリツイートを行う人々のデータを確認すると
多くが1日に100を超えるツイートを行い、しかも90%以上がリツイートだったりする。
分析に当たってはMentionmappでリツイート数上位アカウントを抽出し、その後個別にツイートとリツイートの比率を計算した。
Mentionmappは直近200ツイートを対象に計算するので、限られた範囲での観察となる。
Mentionmappには定点観測の機能もあるので、それを使ってより広い範囲での解析を行う予定である。
今回、ご紹介するのはあくまでも現時点での限られたデータを元にした仮説ということになることをご承知おきいただきたい。

 ちなみにネット世論操作などを調査しているデジタル・フォレンジック・ラボの基準では1日のツイート数が72を超えてくると
ボットの疑いが出てきて、144を超えるとかなり怪しいということになる。(参照:「DFRLab」)

 この基準に当てはめれば、体制側=自民党議員や右寄り発言の多い文化人のフォロワーでよくリツイートをする人々は、
ボットの疑いが濃いということになる(ちなみに元記事には12のチェックポイントが解説されており、他のいくつかの基準にもあてはまる)。
仮にボットでないにしても、ほとんどがリツイートであれば拡散装置と言えるだろう。

 ネトウヨ拡散装置の活動をwhotwiというサイトで分析してみると、図3−1、図3−2のようになる。

※図3−1 ネトウヨアカウントの傾向(例)
https://hbol.jp/wp-content/uploads/2018/06/netuyotw.jpg
※図3−2 ネトウヨアカウントの傾向(例2)
https://hbol.jp/wp-content/uploads/2018/06/netuyotw2.jpg

 ツイート傾向はどちらもほぼ同じでリツイートが90%を超える。そして活動が見事に曜日によって別れている。
誰かがシフト表を組んで割り振っているかのように思えてしまうが、これはたまたま抽出したサンプルがそうだっただけである。
ただし、活動の曜日や時間帯が偏っている傾向は多数に見られた。
分析対象を増やせば本当にシフトを組んでいるのかどうかや、母数なども推定できるかもしれない。

 相互にリツイートし合っているアカウントも多く、ネトウヨ拡散装置同士で拡散するボットネットを構成しているように見える。

 用心深いアカウントは、図4のようにwhotwiで解析拒否の設定をしている。

※図4 解析を拒否する設定
https://hbol.jp/wp-content/uploads/2018/06/2018-06-19_175458.jpg

続く

3 :擬古牛φ ★:2018/06/20(水) 13:01:03.38 ID:???
>>2の続き

 では、右寄り以外の政治家はどうなのか? 
立憲民主党の比較的有名な政治家を調べて見ると、そのアカウントのツイートを多く
リツイートしている中に同様にボットの疑いのあるアカウントが見つかった。
一般的な小説家や評論家でも同様にリツイート数上位にはボットの疑いの濃いアカウントが現れる。

 ただし、自民党議員や右寄りの発言の多いアカウントについている拡散装置と、
それ以外のアカウントについている拡散装置ではひとつの大きな違いがある。
前者のリツイート上位を占めるのはネトウヨ・アカウントのみの場合がほとんどだが、
後者においてもネトウヨ・アカウントがリツイート上位に現れているのである。
その逆、つまり右寄りアカウントに付く拡散装置のリツイート上位に
左翼アカウントやアフィリエイト目的のアカウントが上位に来ることは今のところ観測されていない。

 拡散装置に組み込まれているネトウヨ・アカウントの中には、「右寄り以外もフォローし、リツイートする」しているものもあるのだ。
理由はいくつか考えられる。たとえば……単純なプログラムで特定のキーワードを拾って反応しているため、
あるいは次回説明するロシアのように右でも左でもいいから過激なものを支援するためなどだ。

 ツイッターは特に顕著だが、それのSNS以外でもこうした拡散装置の浸食は広がっている。
拡散装置の利用ではロシアが先進的であり(ほめ言葉ではなく皮肉)、
西側によってある程度暴露されているので、次回はその事例を紹介したいと思う。

*Mentionmapp( mentionmapp.com )を使っての解析では同社の創業社長ジョン・グレイ氏の協力を得て、
市販されているものではなく、より深い解析が可能な社内用バージョンを使用している。
この場を借りしてお礼を申し上げます。

<取材・文/一田和樹>

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