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【政治】 原発再稼働が争点 安倍首相を襲う新潟知事選「恐怖のシナリオ」 「がっぷり四つ」の戦いは会期末攻防にも影響

1 :擬古牛φ ★:2018/06/07(木) 09:04:20.39 ID:???
★安倍首相を襲う新潟知事選「恐怖のシナリオ」 「がっぷり四つ」の戦いは会期末攻防にも影響

 泉 宏 : 政治ジャーナリスト 2018年06月07日

もり・かけ疑惑に梅雨入りが重なって不快指数倍増の永田町で、与野党幹部が固唾をのんで見守るのが10日投開票の新潟知事選の行方だ。
与党と立憲民主党など野党5党がそれぞれ支援する候補は「がっぷり四つ」の戦いで、勝敗は「投票箱の蓋を開けるまでわからない」とされるからだ。
政府のエネルギー政策にも影響する原発再稼働の是非が争点だけに、新潟を舞台とした「政治決戦」の結末は来夏の参院選への試金石となる一方、
会期末の与野党攻防にも影響を与えるのは確実だ。

与党候補が勝てば、働き方改革関連など重要法案の今国会成立に弾みがつくが、野党統一候補の勝利となれば政権への手痛い打撃となる。
与党敗北は9月の自民党総裁選で3選を狙う安倍晋三首相の政局運営にも狂いが生じる「恐怖のシナリオ」ともなりかねない。
各メデイアの情勢調査でも両候補は「ほぼ横一線」とされ、週後半から訪米による日米首脳会談など首脳外交の大舞台に臨む首相も、
異国の空の下で「何とか勝って」と祈るしかない状況だ。

●「買春疑惑」で出直し選挙、原発再稼働が争点

永田町も注目する新潟県知事選は5月24日に告示され、会期末直前の10日が投票日だ。
立候補者はいずれも無所属の新人で、届け出順に元市議・安中聡(40)、前海上保安庁次長・花角英世(60)、
前新潟県議・池田千賀子(57)の3氏。与党が花角氏、野党5党が池田氏を支援し、
同県内に立地する東京電力柏崎刈羽原発の再稼働への対応などを争点に、事実上の一騎打ちの戦いだ。

そもそもこの知事選は、米山隆一前知事(50)が週刊誌で「買春疑惑」を報じられ、4月に突然辞職したことに伴う「出直し選挙」だ。
米山氏は2016年10月の前回知事選で原発再稼働反対を掲げて出馬し、一部野党の支持も得て、
当初当選が有力視されていた自民党候補に逆転勝利した経緯がある。

その後、原子力規制委員会が昨年12月に柏崎原発6、7号機の新規制基準への適合を認めたことで、
再稼働をめぐる論点は地元の同意を得られるかどうかに移った。
このため、今回知事選は再稼働問題の方向を決める選挙と位置づけられ、「再稼働反対」の立場の野党統一候補が勝てば、
世界最大規模とされる同原発の再稼働にブレーキがかかるのは確実だ。

与党が推す花角氏は、2015年までの約2年間に同県副知事を務めたキャリア官僚。
二階俊博自民党幹事長が運輸相時代に秘書官を務め、今回の出馬も二階氏の強い押しがあったとされる。
選挙戦で同氏は原発再稼働問題について、「福島第1原発事故の検証作業に2〜3年をかけ、
任期中に再稼働の是非を判断して改めて民意を問う」と主張。
「将来的には原発に依存しない社会をつくりたい」と訴えることで再稼働問題の争点化を避ける戦術だ。

対する池田氏は原発がある柏崎市出身で地元市議(3期)、新潟県議(1期)を経ての挑戦。
「新潟を変えたい」と5月8日に出馬宣言し、立憲、国民、共産、自由、社民の野党5党が推薦する「女性統一候補」となった。
同氏は「原発の検証作業に3年以上かける」と主張する一方、再稼働の最終判断は県民投票に委ねる考えも示し、
野党が今国会に提出した法施行後5年以内の原発停止を目指す原発ゼロ基本法案について「強く支持する」として花角氏との違いをアピールする。
(続く)

東洋経済オンライン https://toyokeizai.net/articles/-/224044

続きは>>2-4

2 :擬古牛φ ★:2018/06/07(木) 09:05:07.54 ID:???
>>1の続き

●与党幹部は街頭に姿見せず、野党党首は前面で訴え

選挙戦で与党側は「政党色を出すと県民の反発を招く」との判断から基本的に裏方に回って組織固めに全力を挙げるが、
5野党は幹部が連日応援に入るなど総力戦を展開している。昨年10月の衆院選は全体では自民党が圧勝したが、
全県的に「自民対野党統一候補」の構図となった新潟では、野党が自民を圧倒した。また2016年夏の参院選新潟選挙区でも
無所属の「野党統一候補」となった森裕子氏(現・自由党参議院会長)が自民党現職を破った。
このため、今回も野党が勝てば、来夏の参院選も含め、次期国政選での全国的な統一候補擁立に弾みがつくことは確実とみられている。

選挙戦最終週を控えた週末の2日には、池田氏を支援する野党5党と衆院会派「無所属の会」の党首らがそろってJR新潟駅前で街頭演説した。
立憲・枝野幸男代表が「ここからの1週間で勝負が決まる」と檄を飛ばし、
国民・大塚耕平共同代表は「知事選の勝敗が安倍政権の命運を決める」と必勝を訴えた。
共産・志位和夫委員長も「新潟は市民と野党の共闘で、すばらしい歴史を刻んできた」と声のオクターブを上げ、
自由・小沢一郎代表、社民・又市征治党首、無所属の会・岡田克也代表もそれぞれ「野党共闘」をアピールした。

一方、自民党は知名度の高い丸川珠代前五輪担当相や、官僚出身で元大阪府知事の太田房江参院議員ら有力女性議員を送り込み、
花角氏に寄り添う形で「霞が関の手の内を知っている花角候補にこそ、新潟を日本一にする力がある」などと支持を呼び掛けた。
また、公明党も有力幹部が現地入りして関係団体を回るなど、得意の組織票固めに力を入れた。

自民党は、「新潟で負ければ、来夏の参院選での『党の顔』を選ぶ、9月の総裁選での首相の3選に影響が出る」(細田派幹部)ことを懸念している。
ただ、財務省決裁文書改ざん問題などで安倍政権への批判が強まっていることから、首相をはじめ政府与党幹部は選挙戦の前面には立たず、
「県民党」という看板で逆風を交わす戦略だ。告示後2度新潟入りした自民党の竹下亘総務会長も街頭演説はせず、
地元財界などの支持団体を回って組織票固めを優先した。花角氏の選挙事務所には二階派議員の秘書が多数常駐して選挙活動を下支えしている。

こうした組織戦に徹する自民党にとって誤算となったのが小泉純一郎元首相の言動だ。
小泉氏は知事選告示前日の5月23日に新潟で講演したあと、会場の控室で池田氏との面談に応じ
「新潟は原発があるのだから、直ちに廃炉。そういう候補に当選してもらいたい」と激励してガッチリ握手した。
しかも、小泉氏はその場に報道陣も招き入れて即席の記者会見の形で持論の原発全廃論を展開して
政府のエネルギー政策を真っ向から批判し、「女性活躍時代だから」などと池田氏に熱いエールを送ってみせた。

小泉氏はかねてから「選挙には関わらない」が持論だが、昨年10月の衆院選を前に、小池百合子都知事が希望の党(当時)を立ち上げて
党代表となり、選挙公約に原発ゼロを掲げると、都庁で面談し、今回と同様にエールを送っている。
小泉氏は首相の「政界の師」でもあるが、告示日前日に野党統一候補の支持を明確にしたことは
「原発依存20%」をエネルギー政策の基本とする安倍政権への強烈な批判をあえて見せつけた格好でもある。

続く

3 :擬古牛φ ★:2018/06/07(木) 09:05:31.37 ID:???
>>2の続き

●進次郎氏も「首相の3選阻止」で父親と連携?

この小泉氏の行動は、自民党選対などが国政選挙はもとより地方選挙でも「集票の切り札」としている
小泉進次郎筆頭副幹事長の新潟入りを阻む要素ともなっている。現地ではさっそく野党陣営から、
「進次郎氏が選挙応援を拒否した」との情報が流された。たしかに、選挙戦終盤になってもまだ進次郎氏の応援は実現していない。
いぶかるメディアが同氏事務所に問い合わせても「個別の質問には答えない」との素っ気ない回答だったとされる。
このため、自民党内では「いよいよ小泉親子が首相の3選阻止に動き出したのでは」(石破派幹部)との声も出始めている。

中央メディアや地元紙が告示前から数回実施した情勢調査の生数字では、わずかの差ながら花角氏が池田氏をリードしているとされる。
しかし、前回知事選では最終盤で情勢が逆転しており、「前回の53%を超える投票率となれば、池田氏が有利」(地元選挙専門家)との見方が少なくない。
しかも、ここにきて自民党が「最大の拠り所」(選対)としている公明党との連携にも不安が広がっている。
「新潟の自民党は公明党との折り合いが悪い」(同)のが原因だ。

さらに、花角氏は副知事就任前の2011年夏から2013年春まで国土交通省の大阪航空局長や官房審議官を務めた経歴があるが、
大阪航空局は森友問題での国有地売却交渉に絡んでいただけに「森友問題の関係者」との噂も流布された。
慌てた花角氏が自らのツイッターで「森友問題の際の責任者だった等の事実無根の話がネット上飛びっていますが(原文ママ)、
事実と全く異なります」などと否定したが、地元選対では「選挙へのマイナスは避けられない」と不安を隠さない。

加えて、国会での働き方改革法案をめぐる与野党攻防なども選挙戦に影を落としている。
政府与党首脳がここにきて「地方選と国政は別」(有力閣僚)と予防線を張り始めたのも、
「ここで負ければ、5野党が勢いづき、会期末攻防は大混乱となりかねない」(公明幹部)との危機感からだ。

●首相は米大統領への拉致問題直訴でアピール

そうした中、首相は6日夕刻、訪米のため政府専用機で羽田を飛び立った。
7日午後(日本時間8日未明)ワシントンのホワイトハウスでドナルド・トランプ大統領と会談し、
続いてカナダ入りして同国で開催される先進国首脳会議(G7サミット)に出席、知事選後の11日に帰国する予定だ。

首相の帰国翌日の12日には、世界が注目するシンガポールでの米朝首脳会談の開催が予定され、
首相にとっても今週後半からの1週間は文字通りの「外交ウィーク」となる。
首相は日米首脳会談で、新潟県民の関心が高い北朝鮮の日本人拉致問題の解決を大統領に直接訴えることなどで
安倍外交をアピールして、県知事選での与党支持につなげたい考えとされる。
しかし、森友問題での4日の財務省調査報告と処分でさらに拡大したようにみえる国民の政権不信が、
与党候補の得票に影響するのは避けられず、首相の外交アピールが空振りに終わる可能性は否定できない。

以上

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