【国際】中国の「焦り」に見るサミットのあるべき役割　租税回避地対策が歴史的評価の鍵

モチモチの木φ ★

■中国の“焦り”に見るサミットのあるべき役割　租税回避地対策が歴史的評価の鍵

中国は、今回の伊勢志摩サミット（主要国首脳会議）に、著しく神経質になっていた。
中国外務省の女性報道官は、南シナ海における海洋進出に懸念が示される可能性があることについて、
「最近、日本は南シナ海問題をあちこちで扇動して、緊張感を高めている」
「サミットでは世界経済についての議論に集中すべきだ」などと、傲慢な言葉ながら焦りを正直に述べた。

サミットはもともと、「自由と民主主義」という価値観を共有する国々が、それに反する価値観に、声を合わせて対峙しようという場だ。
中国への甘い幻想のメッキが剥げたいま、中国にとって苦々しいものとなったとすれば、本来あるべき役割が復活したということだ。
加えて、米大統領選の共和党候補者になることが確実になった
不動産王のドナルド・トランプ氏による「同盟国批判」への、最大の防御になったともいえそうだ。

このことは、安倍晋三政権が安全保障法制を成立させるなど、「積極的平和主義」の立場で、
「日本が世界の諸問題の解決に、本気で役割を果たす気だ」ということも大きい。
サミット参加国から評価され、発言力を増しているのである。

日本国憲法の平和主義は、世界もそれに近づいてくれることを願うものだ。
例えば、中国が日本の「力の不在」を狙って、好き勝手することを許すものであってはならない。
日本が国際的対応に必要なときは、柔軟に協力してこそ、説得的なものになるはずだ。

オバマ米大統領の被爆地・広島訪問を実現し、「核兵器のない世界」を目指す宣言をすることは、
ハト派的観点に立っても文句がつけようがないはずだ。
それが可能になったのも、日本が安保法制など同盟国としての努力が評価されたからである。
「トランプ大統領」が誕生しても、「日本はしっかりやるべきことをやっている」と胸を張れる基礎となるだろう。
（>>2へ続く）

ソース：http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20160528/dms1605281530005-n1.htm

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