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ガロア第一論文と乗数イデアル他関連資料スレ6

834 :132人目の素数さん:2024/05/12(日) 09:00:57.40 ID:qeZkOp9E.net
>>764
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1)再録>>754より
 ”そもそもは、>>698”志村五郎は、著書で
「(数論志望以外の)大学生にガロア理論を教えても仕方ない 表現論教えたほうがいい」
 と書いてました”だった
 では、志村五郎のいう ガロア理論の代わりに教える「表現論」はどんなものなのか?
 それは、当然”ピーター・ワイルの定理”>>748ではないよねww
 もっと一般のいわゆる「表現論」です(下記 wikipedeiaのような)
 要するに、抽象的代数理論の群や環を、具体的なベクトル空間の線型変換、つまりは行列によって表現するものだ(下記)
 (志村氏は、それが(数論志望以外の)大学生にも、役立つ理論と考えたのだろう)”
 同様のことを、中島 啓氏も書いている
 名古屋大 柳田伸太郎先生が、数理科学展望I で、下記”量子力学の話題を動機とした Lie群とLie環の表現論の入門的説明”をしているので参考になるだろう
2)では、名古屋大では上記志村氏の通り、「(数論志望以外の)大学生にガロア理論を教えても仕方ない 表現論教えたほうがいい」
 を実行しているのか? そうではないよね
 では、”数論志望以外の)大学生にガロア理論を教え”る効用とは何か?
 それはいろいろあるのでしょうね
 詳しくは無いが、一例は下記「ソリトン方程式とKac-Moodyリー環」柏原他
 冒頭、”Galoisの視点を,微分方程式に適用する試みの中から,リー群,リー環の概念は生まれた.線型微分方程式を,この立場で研究するものとして,Picard-Vessiot理論があり,そこに現われる群は,有限次元Lie群である”
 と始る(このソリトン方程式の理論は、微分方程式のGalois理論でもあり、リー群,リー環の表現論でもあると言えるかも)
 また、「ガロア理論とその発展」玉川安騎男(下記)では、グロタンディークの
 ”現在の代数幾何学・数論幾何学”、”遠アーベル幾何”の話があり
 ”19世紀前半に生まれたガロア理論は、現代もなお強い生命力を持って進化しています”と結ばれる

結論として、a)ガロア理論、b)表現論、 a) or b)の二択問題 という 志村五郎氏の問題設定が時代遅れってことでしょうね
なお、余録で 中村 幸四郎先生の「ガロア理論の推移史について」がヒットしたので、貼っておきます
(デデキントのガロア理論講義の話が興味深い)
 
(参考)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A1%A8%E7%8F%BE%E8%AB%96
表現論(英: representation theory)とは、ベクトル空間の線型変換として代数構造を表現することで代数構造上の加群を研究する数学の一分野である[1]。

https://www.ipmu.jp/sites/default/files/2024-03/monoshiri-17.pdf
中島 啓 - Kavli IPMU
2024/03/30 — 理論物. 理学に起源を持つゲージ理論の数学的なアプローチと、その表現論への ... ヤング図形. です。 ヤコビの. 三重積公式。 この ... ゲージ理論. クォーク.
表現論
数学では、あるものを行列で表すことを「表現」と呼ぶ。表現論は、あるものを行列
でどのように表すことができるのか考えたり、複数の表し方があったときにその間
にどのような関係があるのかを調べたりする数学の分野だ。

つづく

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