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純粋・応用数学(含むガロア理論)6

379 :現代数学の系譜 雑談 :2021/01/03(日) 12:49:20.93 ID:zqyRRCig.net
>>338
分かりました 分かりました
>>131より 再録)
 "昔々、多分1960年ころの東大の院試問題で
 「群が指数有限の部分群を含めば、指数有限の正規部分群を含む」

1.これ、”軌道・固定群定理 (orbit-stabilizer theorem) +準同型写像の第一同型定理”という筋ですね
2.軌道・固定群定理 (orbit-stabilizer theorem)は、下記及び大矢>>304>>291をご参照
 つまり、群Gの指数有限の部分群Hがあると、Hによる剰余類 G/H={g1H,g2H,・・・,gn-1H,H} 完全代表系を作って、これから軌道を考える
 n次対称群Snの部分群ができて、準同型写像Φ:G→G’⊆Sn を考えることができる
 stabilizer(固定群)が、kerΦになる(G’の位数はn!の約数m)
3.N:=kerΦとして、あらためて剰余類G/Nを考えると、G/Nは群を成し(準同型定理)、G/N≡G’⊆Sn(G/N≡G’は同型(第一同型定理))
 G/Nの位数はm(有限)で、従って、Gは指数m(有限)の正規部分群Nを持つ。QED
4.>>288 龍氏の動画”定理 群準同型 Φ:G→G’による正規部分群N’の逆像Φ-1(N’)はGの正規部分群である”
 は、Gを有限群として、N:=kerΦとして、G/N≡G’⊆Sn(G/N≡G’は同型(第一同型定理)だから、
 N’⊆G’なる正規部分群N’が存在すると、同型G/N≡G’から、N’の逆像 ’N:=Φ-1(N’)⊆G/N として、
 ’N がG/N 中の正規部分群であることを示す。これで実質終わっているが、群’NをG/N→Gの形で、G中に正規部分群を構成する
 まあ、そんな筋で、証明できますね。(きっちり書くには、群の記号を更に整備しないといけないが、この板では上下の添え字とか使えないので、面倒だからやめる)
5.ケーリーの定理(大矢 定理 11.3)(>>305もご参照)も、orbit-stabilizer theoremの応用と考えることができる(orbitがG自身)

つづく

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