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純粋・応用数学(含むガロア理論)6

304 :現代数学の系譜 雑談 :2021/01/02(土) 00:06:43.38 ID:k00K5jWz.net
>>303
つづき

定義 11.4
G × X → X, (g, x) → g ・ x を集合 X 上の群 G の作用とする.G の作用による x ∈ X の G-軌道(G-orbit) を
G ・ x := {g ・ x | g ∈ G}(⊂ X)
と定める.また,x ∈ X における G の固定部分群 (stabilizer) を
Gx := {g ∈ G | g ・ x = x}(⊂ G)
と定める.記号は似ているが G ・ x は X の部分集合であり,Gx は G の部分集合であることを注意して
おく.
軌道と固定部分群に関する以下の基本命題を述べよう.
命題 11.5
G × X → X, (g, x) → g ・ x を集合 X 上の群 G の作用とする.このとき,以下が成立する.
(1) 集合 X において,
x 〜 y ⇔  ある g ∈ G が存在して,x = g ・ y
とすると,〜 は X 上の同値関係を定める.このとき,x ∈ X の G-軌道 G ・ x は同値関係 〜 に関
する x の同値類である.
(2) 各 x ∈ X に対し,固定部分群 Gx は G の部分群である.
証明.
(1) 関係 〜 が同値関係であれば,G 軌道 G ・ x が 〜 に関する x の同値類であることは定義から明らかである.
よって,〜 が同値関係であること,つまり,反射律,対称律,推移律を満たすことをチェックすればよい.


つづく

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