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純粋・応用数学(含むガロア理論)6
- 289 :現代数学の系譜 雑談 :2021/01/01(金) 23:59:20.91 ID:bueneSOZ.net
- >>288
つづき
4)また、龍氏の動画6分40秒くらいで、同値類G/H={g1H,g2H,・・・,gsH}でsを使った説明をしているが、G/H={g1H,g2H,・・・,gn-1H,H}とHを書いておくのがテクニックとして綺麗でしょう
あと、板書でsの定義がないけど(口頭説明はある)書いておくべき。例えば「問題の有限指数をn(動画ではs)とする」みたく。あとで、対称群の話が出るのでnを使うのが良い
{g1H,g2H,・・・,gn-1H,H}に、∀g∈ H を作用させると、{g1H,g2H,・・・,gn-1H,H}のn個の要素の”置換群”になる。(動画では”置換”で放り出しているが、これはまずい)
群の置換作用 g∈ G として左からgをかけて、 g{g1H,g2H,・・・,gn-1H,H} →{gg1H,gg2H,・・・,ggn-1H,gH}を考えると置換群になる(結合則、単位元(恒等置換)、逆元の存在を確認する)
この置換群をG’とすると、明らかにn次の対称群Snの部分群である。つまり、G’⊆Sn
従って、G’の位数をmとすると、mはn!の約数である(これは書くべき)
5)群準同型 Φ:G→G’を考える。任意の g1, g2 ∈ G に対して,Φ(g1g2) = Φ(g1)Φ(g2)を満たす写像である
G’の単位元(恒等置換)の逆像 ker Φ =Φ-1(e)が、Gの正規部分群になる(まず群になることをいう(結合則、単位元、逆元)。次に、ker Φ=Nとして、"gNg-1=N"を示す。
Φ(gNg-1)=Φ(g)Φ(N)Φ(g-1)=Φ(g)・e・Φ(g)-1=e'だから、gNg-1は単位元e'の逆像であり、Nである)
6)H⊇Nである(要証明(動画にもある))(但し時間が無ければ、”H⊇N”省けるでしょう。触れなくても可)
正規部分群Nを使って、商群G/Nを考える。Hのとき同様に、Nによる剰余類を考えることができる。
第 1 同型定理(証明は下記大矢など)より、G/N≡G’(=Im Φ)(同型)であり、G’の位数がmだから、NのGに対する指数はmで有限である。よって、問題の命題は示された。QED
つづく
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