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現代数学の系譜11 ガロア理論を読む12

1 :132人目の素数さん:2015/02/15(日) 08:46:03.29 ID:wOLNHI5U.net
旧スレが500KBオーバーに近づいたので、新スレ立てる
このスレはガロア原論文を読むためおよび関連する話題を楽しむスレです
(最近は、スレ主の趣味で上記以外にも脱線しています。ネタにスレ主も理解できていないページのURLも貼ります。ガロア関連のアーカイブの役も期待して。)
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現代数学の系譜11 ガロア理論を読む11
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現代数学の系譜11 ガロア理論を読む2
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現代数学の系譜11 ガロア理論を読む
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227 :132人目の素数さん:2015/03/01(日) 08:57:36.54 ID:CQbZyxiT.net
>>212
元々、問題解きは余り得意ではなく、モラルに反しフルボッコにされる
かも知れないので余り書きたくなかったが、一度恥を書いたこともあり、
私が用意していた解答をする。打ち間違いがあるかも知れないことは伝えておく。

[第1段]:有理直線Qが可算無限集合であることを示す。
各n∈N\0に対して集合A_nをA_n={0、±n、±n/2、…}と定める。このとき、
Nは可算無限集合だから、任意のn∈N\0に対してA_nは可算無限集合である。
また、可算無限集合の可算和は可算無限集合である。
よって、nをN\0上で走らせて考えると、∪A_n=Qは可算無限集合である。

228 :132人目の素数さん:2015/03/01(日) 08:59:24.60 ID:CQbZyxiT.net
>>212
(>>227の続き)
[第2段]:実数直線Rが非可算無限集合であることを示す。
開区間(0,1)をIで表す。Iが非可算無限集合であることを示す。矛盾に導くため、
Iが可算集合だったとすると、確かにIに属する実数は無限個存在するから、Iは可算無限集合である。
1以上の自然数全体の集合Nは可算無限集合であることに注意すると、
Iは{n_1,n_2,n_3,…}の形で表せる集合である。つまり、I={n_1,n_2,n_3,…}。
各(i,j)∈N×Nに対して、ijを添数とする項k_{ij}が10個の数字0、1、…、9の中の1つを表すとする。
各i∈Nに対して、n_i∈Iの10進法による小数表示を、n_i=0.k_{i1}k_{i2}k_{i3}…k_{ij}…
とする。0でない自然数iの値が小さい方から、可算無限個の10進法による小数表示
n_i=0.k_{i1}k_{i2}k_{i3}…k_{ij}…を縦に並べて書く。そして、任意の(i,j)∈N×Nに対して
行列の成分のようにして現れた数字k_{ij}のうち、対角線上に並んだ可算無限個の数字
k_{11}、k_{22}、…、k_{jj}、…に着目し、各j∈Nについて、k_j≠k_{jj}かつ1≦k_j≦8 なるような
数字 k_j∈{0,1,2,…,9}を任意に1つ選び、n=0.k_1k_2k_3…k_j… とおく。
このとき、各j∈Nに対して1≦k_j≦8だから、実数nの10進法による小数表示は唯1通りに定まる。
Iの定義に注意すると、n∈Iだから、或るi∈Nが存在してn=n_iとなる。
よって、n_i=n_{ii}となるが、これは満たすべき条件n_i≠n_{ii}に反し矛盾。
よって、背理法により、Iは可算集合ではない。つまり、Iは非可算無限集合である。
故に、I⊂Rから、Rは非可算無限集合である。

229 :132人目の素数さん:2015/03/01(日) 09:01:53.99 ID:CQbZyxiT.net
>>212
(>>228の続き)
[第3段]:無理数の全体R\Qが非可算無限集合であることを示す。
R\Qが可算無限集合であったとすると、2つの可算無限集合Q、R\Qの和
Q∪(R\Q)=Rが可算無限集合であることになるが、これはRが非可算無限集合であることに反する。

各無理数θ∈R\Qに対して、集合T(θ)をT(θ)={e^{i(mθπ)}∈C^{×}|m∈Z}と定義する
と、T(θ)≠φ。a、b、c∈T(θ)を任意に取る。すると、|a|=|b|=|c|=1<2から、
a、b、cの各主値Log(a)、Log(b)、Log(c)が定義されるから、a、b、cに対して
或るm_1、m_2、m_3∈Zが存在して、a=e^{i(m_1θ)π}、b=e^{i(m_2θ)π}、c=e^{i(m_3θ)π}
となる。よって、A={a、b、c}とおくと、A⊂C^{×}であり、加法定理から、任意のx、y∈Aには
通常の乗法・:A×A∋(a,b)→a・b=ab∈T(θ)の演算が定義され、任意のa、b、c∈Aに対して
(1):結合則(ab)c=a(bc)が成り立ち、(2):e^0=1∈T(θ)であり、a1=1a=aである。
更に、偏角の不定性に注意してm_1θ∈[0,2π)とすれば、
a^{-1}=(e^{i(m_1θ)π})^{-1}=e^{-i(m_1θ)π}だから、
同様に加法定理から、aa^{-1}=a^{-1}a=1 である。T(θ)の元a、b、cは任意だから、
a、b、cをT(θ)上で走らせると、確かにT(θ)には通常の乗法
・:T(θ)×T(θ)∋(a,b)→a・b=ab∈T(θ)の二項演算が定義され、
T(θ)は乗法・について実数1を単位元とするような群である。つまり、T(θ)は乗法群であり、
満たすべき条件を満たす。任意のa、b∈T(θ)に対して、加法定理からab=baだから、
T(θ)は可換乗法群である。今、C^{×}の正規部分群が非可算無限個存在することを示す。

230 :132人目の素数さん:2015/03/01(日) 09:03:58.74 ID:CQbZyxiT.net
>>212
(>>229の続き)
任意のθ∈R\Qに対して定まる群T(θ)について、T(θ)⊂C^{×}であり、C^{×}には
T(θ)と同じ通常の二項演算・が定義されていることに注意すると、
通常の乗法・の二項演算について、T(θ)は乗法群C^{×}の部分群である。
[第4段]:任意のθ∈R\Qに対してT(θ)がC^{×}の正規部分群であることを示す。
θ∈R\Qを任意に取る。群T(θ)をT、乗法群C^{×}をGで略記する。g∈Gを任意に固定する。
gTg^{-1}=Tを示す。h∈Tを任意に固定する。すると、T⊂Gから、h∈G。
また、Gは通常の乗法・について可換群だから、g^{-1}∈G。
よって、g、h、g^{-1}の間には互いに通常の可換な乗法・の二項演算が定義され、
ghg^{-1}=g(hg^{-1})=g(g^{-1}h)=(gg^{-1})h=1h=h。h∈Tだから、ghg^{-1}∈T。
Tの元hは任意だったから、gによるTの両側剰余類gTg^{-1}は={gh'g^{-1}|h'∈T}
と表わされる集合であることに注意して、hをTの中で動かせば、gTg^{-1}⊂T。
再度h∈Tを任意に固定する。すると、g、h、g^{-1}の間には互いに通常の可換な乗法・の二項演算が
定義され、h=1h=(gg^{-1})h=g(g^{-1}h)=g(hg^{-1})=ghg^{-1}。ここで、
gによるTの両側剰余類gTg^{-1}は={gh'g^{-1}|h'∈T}と表わされる集合である。
よって、ghg^{-1}=h∈gTg^{-1}。Tの元hは任意だったから、hをTの中で動かせば、T⊂gTg^{-1}。
gTg^{-1}⊂T、T⊂gTg^{-1}だから、gTg^{-1}=T。故に、TはGの正規部分群である。
これでT(θ)はC^{×}の正規部分群であることが示された。
無理数θは任意だから、θをR\Qの上で走らせればよい。

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