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【リレー小説】復活のG【『少年』だった大人達へ…】

1 :ジョン・スミス:2017/03/01(水) 22:02:31.47 ID:7EdzxULN.net
リレー小説形式で進めましょう。

「おい!またリストの員数間違ってんぞ!!何やってんだよ!?ヤル気ねーのか!?」


深夜のオフィスに上司の声が響き渡る。
残っている社員はほとんどいないか、いてもポータブル音楽プレイヤーのヘッドフォンをしているので
誰も気に留める者もいない。
男は一人立ち尽くし、じっとうつむいている。

「早くなんとかしろよ!もう終電まで時間ねーんだからよ!!てめえ何年仕事やってんだよ!?
いー加減学習してくんねーかな!?」

怒鳴り散らしている上司のほうは、尚も怒りが収まらない様子で、10歳は年上であろう男を恫喝している。
部下の男はただただ、俯き、上司が怒鳴る度にビクついている。
ひとしきり上司が怒鳴り終わると、男は恐る恐る視線を上司のほうへ向け、口を開いた。


「……すみません、明日の朝までに見直しておくので、本山さんは先に帰ってください。」

深々と頭を下げながら申し訳なさそうに消え入りそうな声で謝る男に上司は目を見開き、さらに追い打ちをかける。

「当たり前だ!!このバッカ!!何考えてんだ!!ああ!?テメーみてーに学がねーくせにコネだけで
この会社入ったカスがいるせいでどれだけの人間にメーワクかけてると思ってんだ!?ガタイの割に根性もねーし
使えねー野郎だな!!!ほんっっっ…と!!死ねよ!!!
明日書類できてなかったら首吊って死ねよ!!!!わかったか!!!!!週末野球なんかやらせねーからな!!
今週もお前土日なしだわ!!!!」

怒り心頭で机に蹴りを入れると上司は上着を羽織りオフィスを足早に出ていった。

男は以前ミスをした際、上司に土日出勤してリカバリするよう命じられたのだが、どうしても大切な用事があると断ったことがあった。
上司は男に問い詰めて理由を聞きだすと、週末に少年野球を教えたり、町内の野球チームの試合があるとのことだったので、激怒し、
それ以来ちょくちょく引き合いに出され、土日の野球をさせないように業務をコントロールされているのであった。

男は深々とため息をつき、自席のPCに向かった。
日付が変わろうとしている時間帯であったが、これから数万件の銘柄と員数を元データと照合し、チェックしなくてはならない。
コーヒーで一息つく暇もないので男はすぐに仕事に取り掛かった。

2 :ジョン・スミス:2017/03/01(水) 22:03:44.75 ID:7EdzxULN.net
リストを印刷し、膨大な頁数の元データと見比べながら蛍光マーカーでチェック後の項目を塗りつぶしていく。
原始的だが確実にチェックできるのでこの方法でやるしかなかった。VDT作業は男の性に合わないのもあった。
やがて太字、細字共にインクが切れ、別の色のマーカーに切り替えようと、デスクの引き出しを開けようとした時だった。
ガラガラと寂しい音を立てるデスクの引き出しの音に、ふいに記憶がフラッシュバックする。
もう40年近くも昔の懐かしい記憶。
時代だったのか、それとも周りの人達に恵まれていたのか、自分の本当の価値を解っていてくれた仲間達。
当時少年だった頃の将来像と、今の自分の姿があまりにもかい離しすぎていて男は皮肉っぽく笑みをこぼした。

元はといえば、その温かい記憶の中にいる仲間のうちの一人の少年と、夢と希望に満ちた未来を築くはずであった。
その仲間の少年は男をとても慕っており、仲間内のリーダーであった男を頼りにしていた。
男は将来はプロ野球選手か大物歌手になる予定であったが、不幸なことに高校の頃両親を亡くし、妹を養っていくためにやむなく
高校を中退し、夢の第一歩であった甲子園出場も諦めることになった。周囲からは救いの手を差し伸べてくれるものもあったが、
元々気骨のあった男は、自分一人の力で妹を育てたいと断り、当時男を慕っていた仲間の少年の父親の会社に勤め始めたのであった。

持ち前のガッツとパワーで、何はなくとも男はがむしゃらに働いた。
中卒の男にできる仕事は限られていたが、深夜遅くまで商品管理倉庫の現場作業に精を出し当時の上司や先輩たちにも気に入られ、
なによりも社長の強い後押しもあり、男の人生は辛さを乗り越え、再び明るい陽だまりの中に突き進もうとしていた矢先であった。
バブル経済が弾け、世の中の景気はそれまでとうって変わり、一気に奈落の底に落ちてゆく。

会社の株価は急激に落ち、泣く泣く従業員をリストラせざるを得ない状況の中、男は社長の懇意もあって会社に残ることができた。
しかし会社の業績悪化と、世の中の経済構造が激変し外資が入り込み、会社の所有権が社員から株主に移り変わっていく中で
男の後見人であった社長がまさかの辞任に追い込まれ、男の親友であった社長の息子と社名だけを残し、創業時のメンバーと共に会社を去っていくこととなった。
株主によって選ばれた新社長と証券会社から引き抜かれてきた新幹部達や外部のコンサル達は、残った旧勢力や「元」社長の息子である男の親友に厳しく当たった。

元々親のコネで入社し、能力はそこそこながら異例の出世で会社の幹部になった男の親友の能力は凡人並みであった為、
急きょ現れたハイエナ達になすすべもなく押さえ込まれ、「ステークホルダー」という名の牢獄の囚人となり、社内での力を失った。
それと共に男も無茶ぶりともいえる配置換えにより、入社当時からの仲間達や上司たちと引き離され、不慣れなデスクワークのチームで
奴隷のように扱われるようになっていった。

男の就職の動機であった妹も無事成人し、小さな地方紙の編集の仕事に就くことができたので、見切りをつけて別の会社に転職しても良かったのだが、
男は親友と親友の父親の名誉の為に会社に残った。誰かが悪いというわけでもなく、皆が一生懸命に働いても報われず、日々不条理な仕事が溜まっていく負の連鎖の中、
男は働き続けたが一向に報われることはなかった。もう何年も同じことの繰り返しである。男は耐え続けた。
どんなつまらない仕事でも一生懸命にやり続け、文句も言わずに心の奥の熱い炎を燃やし続けひたすら耐えた。
いつしか男は社会構造のスケープゴートのような立場に追い込まれた。
今夜の出来事も上司やシチュエーションは違えど既視感のある出来事であった。

3 :ジョン・スミス:2017/03/01(水) 22:05:01.58 ID:7EdzxULN.net
時計は深夜2時を回っていた。

「まずいな…全然仕事が終わらないや… こんな時…」

つい男は独り言をこぼした。
その時、開かれたデスクの引き出しの中が一瞬光ったかのように見えた。
男はため息をつき、疲れた目をこすった。

再び引き出しの中が一瞬光り、今度は陽炎のように引き出しの中の空気が揺らいだ。

「…まさか…!」

男が少年だった頃の夢と冒険に溢れていた日々。
当時は何度も見た光景だったが―――

(…いや、あり得ない…。疲れているんだ。現実を見なきゃ。今やらなければいけないことに集中しよう…)

男は一瞬フラッシュバックした過去の温かい記憶に無意識に自分が甘えているのだと、心に鞭打ち、目の前の仕事に戻ろうとした時だった。

引き出しの中の空間が今度はハッキリと揺らぎ、揺らいだ空間から光が零れてきた。
深夜遅くまで働き充血した男の瞳に突き刺さるように光が差し込み、次の瞬間…

「やあ!探したぞ!ジャイアン!!君はこの時代は骨川商事で働いているんだった!僕はてっきり八百屋を継いでいるかと勘違いして…
ああ!すまなかった!そうだったな!この時代の君はご両親を亡くしているんだった!ところで、突然で悪いがすぐに一緒に来てくれ!
のび太君としずかちゃんがピンチなんだ!」

男は目の前の光景が信じられなかった。
突然デスクの引き出しから現れた懐かしいその姿に唖然とし、目は涙ぐんだ。

「お…お前……! ド…」

目の前の青く丸い物体はのべつ幕なしに続けた。

「この後スネ夫も迎えに行こう!仲間は多い方がいい!君達の力が今すぐ必要なんだ!」

オフィスに残っていたわずかな社員のうち数名は何が起こっているのかわからないといった風に呆然と立ち尽くし、やり取りを見つめていた。

ジャイアンと呼ばれた男―――剛田武はそれまでの鬱屈したような表情から打って変わり、目の中に光をたたえながら目の前の青く丸い物体に答えた。

「……わかった……! 行こう…!本当に久しぶりだ…!…だが…言わせてくれ…!
『お前のものはおれのもの』!……そして、仲間のピンチも俺のものだ!」

そう言い放つと男は力強い表情でデスクの引き出しの中に消えていった。

4 :ジョン・スミス:2017/03/04(土) 22:55:16.84 ID:ebeq6Ow4.net
https://goo.gl/YWFb2E
この記事本当?
普通にショックだんだけど。。

5 :ジョン・スミス:2017/05/07(日) 12:23:51.51 ID:CNjaxoyn.net
本当です。チンポは真ン子に入れて楽しむモノなのです。

6 :ジョン・スミス:2017/05/07(日) 12:27:39.58 ID:8umF81Kr.net
↑しかし童貞

7 :ジョン・スミス:2018/10/05(金) 11:27:44.90 ID:AvlP5X3Q.net
GはGOKIBURIのG

8 :ジョン・スミス:2019/09/27(金) 23:34:27.44 ID:MuGxzb9r.net
Gのレコンギスタ

9 :ジョン・スミス:2022/08/13(土) 08:58:00.82 ID:cwpNB9hU.net
昨日まで、喜幸は童貞だった。

10 :ジョン・スミス:2022/08/17(水) 10:56:23.20 ID:8ol0LQKq.net
喜幸の初めてを与えたのは、聖裸という金髪のコスプレ少女だった。

11 :ジョン・スミス:2023/01/24(火) 13:05:10.76 ID:LypKzDSF.net
test

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