海洋ゴミが野生動物に与える影響

ななしのいるせいかつ

広い海を漂う海洋ゴミには色んなものがある。
今回話すのは漁で使う網が、何らかの事情で切れ、海を浮遊した挙げ句、ウミガメに絡みついてしまったという話。
ウミガメは絡みついた網を自分で外すことが出来ず、10メートルはあろうかという網を引っ張るように泳いでいた。
呼吸のために海面に顔を出すのさえやっとのことだ。
そんなカメを見つけたダイバーはウミガメを捕獲して網を取り外してやった。
どれくらいの期間そんな状況が続いていたのかは知る由もない。
ウミガメには相当な負荷がかかっていたはずだ。
網から解放されたウミガメを海に放すと、信じられないスピードで泳ぎ去って行った。
そうなんです。
そのウミガメは、とんでもないマッチョになっていたのです。
なにしろ網を引っ張りながら泳ぎ続けていたのですから。
昔のアスリートがタイヤをロープで腰に繋げて走り込みをやっていたようなものです。
そのウミガメにとって海は狭く感じるかもしれませんね！