お客様、どこかお痒いところはございませんか？Vol5

癒されたい名無しさん

雰囲気イケメンの俺。普段は当然美容院に頼るのだが、その日は定休日だった。
次の日はお偉方との会合だったのに、髪はボサボサ。やむを得ず手近な床屋に入る。

30歳前後だろうか。妙齢の女性にカットしてもらい、そのまま洗髪へ。
洗面台の上で、うつむいた状態での洗髪は、高校生以来だ。

髪を一通り濡らしたあと、その女性の理容師さんが何故か俺の横へ密着してくる。
胸が当たっている様な気がしてドキドキするが、恐らく実際は腰のあたりなのだろう。

密着してきた理由はすぐ分かった。両手で俺の首を押さえるための姿勢だったのだ。
そのまま両手で、俺のうなじから頭頂へと、指先を回転させながら動かしてくる。

シュワシュワシュワ・・・・シュワシュワシュワ・・・・

衝撃はその後起きた。3回に一度くらいのペースで、同じ事を軽く爪を立ててやってくるのだ。
絶妙な力加減で、痛くはない。やられる度に快感で背筋が総毛立つ。

シュワシュワシュワ・・・・シュワシュワシュワ・・・・シャッシャッシャッシャッ
シュワシュワシュワ・・・・シュワシュワシュワ・・・・シャッシャッシャッシャッ

同じ動きで、うなじから耳の辺りもやられた。しかも髪との境目を巧妙に狙ってくる。
力加減はより優しく、しかし指を立てて、ほじるように攻めてくる。
正直一度、ヨダレが垂れた。うつむきで良かった。

随分長いことやってくれた様に思う。まさに至福のひとときだった。
ただし俺の髪は、実に角刈りっぽくなった。もう一度行くかどうか、本気で悩んでいる。