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涙が出るほどいい話 5粒目

1 :さくら餅2:2007/08/09(木) 03:53:38 ID:ZijlFJdS.net
1 :さくら餅 :04/03/11 16:34
実体験はもちろんテレビや本などで知った話、
涙が出るほどじゃなくても、ジーンとくる話、ほんわか話等
聞かせてちょ。



ご無沙汰しています、さくら餅2です。
このたび過去スレを作っていただいたので、ちょっとだけ復活します。

このスレもどれくらいもつかわかりませんが、
ここは過去スレを読んだ感想などに使ってください。
もちろん新しい話を書いてもけっこうです。

さて、住人の皆様の目にとまればいいんですが……。


涙が出るほどいい話
http://request2.2ch-library.com/07/life5.2ch.net/healing/1078990472.html

涙が出るほどいい話 2粒目
http://request2.2ch-library.com/07/life7.2ch.net/healing/1098118467.html

涙が出るほどいい話 3粒目
http://request2.2ch-library.com/07/life8.2ch.net/healing/1112099908.html

涙が出るほどいい話 4粒目
http://request2.2ch-library.com/07/life8.2ch.net/healing/1179008337.html

4粒目は意味ないんですけど、立てた人に敬意を表して一応。



荒らし厳禁。
煽り・荒らしは完全無視&放置して下さい。

書き込む前に読んでね
http://info.2ch.net/before.html
削除依頼(入口)@2ch掲示板
http://qb5.2ch.net/saku/
悪質なコピペ荒しへの対応について
http://www.2ch.net/accuse2.html

35 :癒されたい名無しさん:2008/03/19(水) 12:16:56 ID:LR5qA3HX.net
俺が惚れた子の話をします。

俺はもう既に40歳前を迎えた毒男だ。
当然ながら独身で、彼女も5年近く居ない。
そんな俺が去年の5月頃に友人に誘われ、ゴルフを始めた。
ゴルフなんてつまらないだろうと思っていたが、意外と面白かった。
少し興味を持った俺は練習場によく行く様になった。

そこである女の子と知り合った。
凄く美人で品のある子だった。
俺が見る限り、まだ26歳位だと思った。

俺はその子を初めて見た時に、なんて美人な子なんだろうと思った。
と同時に、あの子は若くしてゴルフをしているなんて余程の金持ちか、
何処かのお嬢さんなんだろうと思った。

あの日から、彼女が気になりゴルフ目当てではなく練習場に行く様になった。
彼女にはたまに逢えたが、臆病な俺は何も話掛けられなかった。
その生活が1ヶ月続いた頃だろうか、俺は勇気を振り絞って彼女に声を掛けた。

「こんばんは」と一言。
すると彼女はビックリした様な顔をして、俺に「こんばんは」と言った。
とても可愛らしい笑顔だった。
それから練習場で逢う度に、俺は少しながら声を掛けた。
もう完璧に彼女に惹かれていたんだ。

風が強い雨の日、ナイター練習でも俺は練習場に足を運んだ。
すると、いつもは混んでいる練習場なのに彼女1人しか居なかった。
俺は勇気を出して、彼女に携帯番号とアドレスを聞いた。
すると、彼女は可愛い笑顔で俺に教えてくれた。
俺はたまらなく嬉しくって、毎日彼女にメールをした。

俺が仕事休みの日曜、彼女も暇だと言うので2人でドライブに出掛けた。
俺は恥ずかしいながら、彼女の顔も見れなくて。
それでもただ、彼女と会話できるだけで嬉しかった。

彼女の事を色々聞いた。
今まで付き合った恋人の話や、趣味の話など沢山話してくれた。
だが、家族の話は嫌がってしなかった。

それから何日か経った後、俺は彼女を幸せにしたいと本気で思い、
彼女に告白をした。
彼女は泣きながら、「ありがとう」と言い付き合った。

36 :癒されたい名無しさん:2008/03/19(水) 12:34:56 ID:LR5qA3HX.net
35>>続き。

それから彼女と沢山の場所へ行き、沢山の思い出が出来た。
だが、彼女は自宅を俺に教えてはくれなかったと同時に家族の話は決してしなかった。
それで何度も口論になった事もあった。

彼女と付き合い出し、1年2ヶ月が経った時だ。
彼女から別れて欲しいと連絡が来た。
俺は何事だから分からなくなり、話し合おうと言ったが、
彼女は別れるの一点張りだった。
俺は身を引いた。
彼女を思い出し、毎晩泣き明かした。
滅多に飲まない酒も毎晩飲み明かした。

仕事が休みの日、友人の家に遊びに言った時の事だ。
友人の家の近くには、一家の極道の自宅と事務所があるのは俺も前々から知っていた。
その家を通り過ぎ、友人家へ行こうとした所の交差点だった。
俺は何をした事か、一時停止を無視して進んでしまったのだ。
運悪く、接触事故になり、相手の車はそこの極道の車だった。

事故を起こしたと同時に、運転手が出てきた。
俺は殺されると思った。土下座して謝った。
すると、後部座席の方から「兄ちゃん、何処見てんのや」と女性の声がした。
顔を上げて見て見ると、彼女だった。
髪を上にあげ、着物姿の彼女だった。

俺は訳が分からなくなり、その場で倒れそのまま病院に運ばれた。

目を覚ますと、いつもの彼女が居た。
俺には何も理解出来なかった。
病室に俺と彼女と2人きりになった。久々に話した。

彼女は言った。
「うち、来春に結婚すんねや。本当は結婚したくないんや」

彼女は本当は4代目の娘で、父親が決めた男と結婚させられるそうだった。
俺を巻き込んで、危険な事はさせたくなかったらしい。
彼女は最後に言った。

あんたは幸せになってや。うちは死ぬまであんたを忘れんからな…
もし、あんたが良かったら…来世は結婚してや。

彼女は病室を出て行った。
俺は泣いた。彼女を愛していた。
俺は3日後に無事退院した。

彼女の事は一生忘れない。

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