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ネズミ駆除

680 :てりやき男:2014/10/29(水) 10:28:29.66 ID:???.net
一方、子ネズミの方は体を小刻みに震わせながらトボトボと歩いています。よく見るとその体からはポタポタと真っ赤
な血が流れ出ています。

「こんな流血させるまで本気で倒す気だったのか。しかも、こんな赤ちゃんネズミ相手に!」

確かに相手は野生の野ネズミです。こういった生態も含めて理解をしないといけないのかもしれませんが、なんだか気
持ちが一気に引いていきました。

この2年と5ヶ月いつもおとなしそうにしていたクマネが、まさかこんな事をするなんて思いもしませんでした。

子ネズミは恐らく、クマネによる次の攻撃を怖れて自分が作った階段の下の隅っこの方に身を潜めています。

部屋をまた薄暗くしてずっと様子を見守り続けました。30分に1回ぐらいの割合でクマネがハウスから出てくると、
ゆっくりとケージの中を歩いて回ります。

階段の下で息を潜めていた子ネズミがまるで「もう痛いことはしないで!」とでも懇願するかのように「チュウ、チュ
ウ」と鳴いています。

クマネはあたかも自分の縄張りがこれまで通りなのを確認して安心したかのように、再びハウスの中へと悠然と戻って
いきました。

そのような事が数回繰り返されたでしょうか。少なくとも自分が見ている限り、先程のような争いはもう起こらないよ
うに思えました。

時刻も既に午前3時は過ぎていたと思うので、さすがに明日の仕事に備えて睡眠を取らなければなりません。自分は階
段の下で震えている子ネズミの鼻先にバウムクーヘンの切れ端を置いて、寝室に行きました。

翌朝になってケージの中を覗くと、階段の下に子ネズミの姿がありません。

「あれ、もしかして仲良く1つのハウスに入ってたりして!?」

しかし、そのような淡い期待は一瞬にして打ち砕かれました。子ネズミはクマネが寝ているハウスの出口付近で、自分
が与えたバウムクウヘンを抱きかかえたような姿のまま絶命していました。

果たして自分が寝てしまった後にクマネによる第2第3のアタックがあったのかどうかは定かではありません。もしか
すると最初に受けた傷が思った以上に深手でそのまま致命傷になったのかもしれません。

いずれにしても・・つい数時間前まで生きていた命が途切れてしまったのは間違いありません。その原因を作ったのが我が家のクマネによるアタックであった事も明らかです。

そうやって考えるとなんとも切ない、悔しい思いがしてなりません。

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