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(強いAI)技術的特異点/シンギュラリティ67

346 :オーバーテクナナシー:2017/04/18(火) 22:54:52.12 ID:TgCtQlXh.net
>>339
カーツワイル氏は結構真面目な議論を展開しているよ。

たとえばヒトゲノムの解読。1990年開始で15年計画だったのだけど、
最初のうちは遅々として解読が進まずにこの調子では何千年かかることやらといった批判も
出ていたのだとか。しかしその解読は指数関数的な伸びを示して予定よりも早くに完了。

解読予算も急激に低下している。1990年当時は塩基対ひとつにつき10ドル程度だったのが、
2004年には数セントになっているんだそうな。

他にはHIVウィルスの解読には15年かかかったが、SARSウィルスの解読にはたったの3日。

こういった事例はコンピューターの解析能力(ソフトも関係あるにしてもハードの素の計算能力)が
直接的に多大な影響力を持つ分野だからというのも大きいのだろう。
だから『ポスト・ヒューマン誕生』の中には電子メモリ1ドルあたりのビット数の伸びや、
磁気データ記憶装置の1ドルあたりのビット数やインターネットのホスト数やトラフィック数
インターネットの基幹通信回線の大域幅、電子素子のサイズ縮小等の図も合わせて掲載されている。

コンピューティングの概念的敷衍とでもいえばいいのかな、複雑な秩序がクレーンで土台を築いて
次の新型クレーンでまた土台を高くしてまた新型クレーンで次の土台をと、生物進化の過程にしても、
そのように秩序の複雑化が増しているのだというのが収穫加速の法則の趣旨だから、
必ずしも直接的に即座に長寿にそれが反映されたり経済発展の尺度としてのGDPの伸び率も同じになるとか、
そういう話ではない。

GDPについての説明もあったけれど、つまり100ドルのコンピューターをその時代時代で
買ったらそれはGDPにおいて100ドル分の商品だと計上されるがその中身・性能はどうなっているかとなれば、
上記の各種尺度が指数関数的に爆発的な伸びを示していると。GDPもそれなりに技術革新の恩恵を受けて
伸びるのはある程度以上の正の相関はあるのだろうが、経済学的な収穫逓増・逓減の概念とは
また異なる考えだからね収穫加速の法則は。先に示したように情報工学と熱力学の統合で言う
エントロピーの話が土台になってるわけで、秩序の集積が生産性の向上につながっても、
それを統合的にどの程度まで尺度化できるかとなればGDPだけでは尺度が足りない。

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